就活時期にコロナ禍となった。
中学時代に不登校になって、そのまま高校にも行きませんでした。高卒認定試験を受け、大学に進学しましたが、大学3回生のときにコロナが流行り出したんですよね。だから就活と言われてもなかなか踏み出せなくて、新卒では就職先を見つけられなかったんです。数年後、大学の就職課にお世話になった際に、サポステを紹介されたんです。スクールカウンセラーに勧められたから、「行かなきゃ」とは思ったけれど、これまでの自分を責められるんじゃないかと思って行きたくないなとも感じていました。
理解してくれる人に出会えた。
サポステを利用し始めたころは、人間不信で、サポステの人たちのことも「この人たち信用できるかな?」って心の中で思っていました。その不信が信頼に変わったのは、職場体験での出来事があったからです。飲食店に職場体験に行くことになったのですが、駅で待ち合わせて現地まで同行してくれるだけだと思っていたら、店の中に入って体験の説明を一緒に聞いてくれたり、僕の働きぶりも見ていてくれて、僕が作る料理も食べてくれたんです。そこまでしてくれるんだ!って感じて嬉しかったです。
キャリアカウンセラーは、理解してくれる人でした。全然否定されなかったし、仕事の話じゃなくても聞いてくれたし、高圧的でもなかったです。最初、怒られると思っていたんです。不登校だったことや今だに就職していないこと。自分のことを話せるということが嬉しかったし、それで就活が進みましたね。
職場体験を機に、自信がついた。
職場体験の後、なんだか自信がついたのかな…「動いてみよう」と思えていました。
若者ハローワークがやっている就活プログラムにも勇気を出して参加しました。そこでは同じ悩みを持っている人に出会えたことが大きかったです。「自分だけじゃない」って思えたし、仲間ができて楽しいって日に日に感じるようになりました。だんだんと、人と話すことが怖いどころか楽しくなり始めて…。合説に行くことにも挑戦し(そのとき出会った企業は、応募したけど不採用になってめっちゃ落ち込んだけど)、その後は「応募してみよう!」と思える求人にハローワークで出会うことができ、就職できました。
飲食店での職場体験で自信ができたことが大きかったなーと、今はそう思えます。自転車にも乗り始めたし、乗っている間なぜか前向きになれたんです。サポステに通うことで、「僕就活してるんだ」っていう安心感も芽生えました。僕にとっての色んな経験を、定期的にサポステできいてもらえたのは大きかったです。これでいいんだって確認できた、というか。
生活にハリが出て、楽しい毎日
1年前は好きなことをしまくっていました。夜更かしして、ゲーム・アニメ・映画。でも、全然楽しくない。もっともっとしたら、いつか楽しくなるかとのめりこんでもやっぱり全然なんです。今は働くことが楽しいんです。ゲームは息抜き。今の方がゲームも楽しいんですよね。生活にメリハリが出たからだと思います。今、毎日が楽しいことだらけだと感じられています。